ショッピングサイトを立ち上げる時、最初に皆さんは何を考えるでしょうか? まず、どの会社に依頼して、いくらでサイトを制作してもらって、と業者の選定から入ることが多いのかと思います。ただ、本当にそれで良いのでしょうか。自分の販売する商品に対して、どれほどあなたはご存知ですか? マーケットがどのくらいなのか。ターゲットは誰なのか。どういうふうに売っていくのか。そもそも売れるのか。よりたくさんの考えるところがあると思います。そして、1つだけ言えることは、これらは大きなお金をかける前に決めるべきことです。そして可能なのであれば「売れる!」と確信してからきっちりとしたショッピングサイトを作り、大きなお金をかけ始める、というのが理想かと思います。
実際のところ、大きなお金をかけることなく、インターネット上で商品を販売する方法はいくらでもあります。今の時代、売れる確信も特になく、売った実績も存在しないまま、大きな投資をする必要はありません。インターネット上で売れない商品は、どれだけ良いウェブサイトを作ったところで売れないのです。たとえアナログでの販売実績があったとしても、インターネット上のニーズはまた異なってきます。ですから、インターネット上で試しに売ってみて、売れたら拡大していくというのが、ベストな方法ではないでしょうか。今回は、その手段をご紹介させて頂きます。
1. 戦略を徹底的に考える。
とにかく、戦略を考えましょう。ターゲットは誰か、自分のブランドをどういうふうに魅せるか。どうやって人を集めるのか。ブランディングを含めた販売戦略を徹底的に考え、文章や図に落とし込みましょう。ブランディングももちろん大事です。高級路線でいくのか、それとも薄利多売でいくのか、どのような印象を持ってもらいたいのかなど、見せ方に対する基本方針を決めていきましょう。どうやって戦略を立てれば良いの? とお考えの方は、下記から記事に目を通してみてください。「道が見えれば怖くない! マーケティング戦略の立て方 」にてご説明させて頂いております。
http://cagra.jp/category/labo/
ここで基本的な方針が決まらなければ、動きようもありません。あくまで行動はある程度の戦略があって起こすことがベストであって、ただ闇雲に動くことで利益を損なう必要はありません。ただし、何よりも行動を起こすことが大切なので、戦略が固まらないからと言って、動くことを控え続けることはNGです。完全じゃなくても、ある程度納得できていれば、すぐに実行してみましょう。百聞は一見にしかず。行動し、間違えたところがあれば軌道修正し、徐々に戦略としての完成度をあげていきます。必要があれば、ゴールさえも変化する今の時代です。柔軟に修正を加えていきましょう。
2. 商品の写真素材と紹介文の執筆、価格の設定を行う。
以前、ショッピングサイトで売上をあげる方法で書きましたが、より確実に売上を上げる方法の1つに、膨大な情報量があります。1つ1つの商品についての説明を徹底的に書き込みましょう。また、写真素材も大切です。出来る限り綺麗な写真を取りましょう。もしカメラマンに頼めるようであれば、カメラマンにお願いするのがいいかと思いますが、自分自身でもある程度良いカメラがあれば撮影可能です。iPhoneをはじめとするスマートフォンでも最近はよい画質で撮影でるようになってきましたね。とにかく、綺麗でしっかりと商品が分かる写真を撮影するように努力しましょう。なお、ショッピングサイトの売上げアップ方法を書いた記事は下記です。ぜひ、参考にしてみてください。
http://words.cagra.jp/2014/11/shopping/
また、ここで大切なのが、価格の設定です。ここは、先ほど決定したブランディングに関わってくるところです。高級路線でいくのであれば、ある程度高くなるでしょうし、薄利多売商品でいくのであれば、安い価格で売ることになります。なお、なるべく中途半端な価格は選ばない方が、経験上上手くいくケースが多いです。ただ、あえて中途半端な価格を選んで成功するケースもあるかもしれません。価格設定は重要なので、ブランディングとあわせてしっかり決めましょう。
3. 無料から販売出来るプラットフォームを選定する。
ここまでは、カメラマンを雇わなければゼロ円できましたね。さて、いよいよオンライン上に公開していきます。従来であれば、ウェブ制作会社を選定して、ウェブサイトを作って、というお金のかかる過程はここです。ただ、今の時代、便利なことに無料で自分自身の商品を販売していくプラットフォームは、山ほどあります。それらプラットフォームを使っていかない手はありません。後にきちんとしたショッピングサイトを作るとしても、無料のプラットフォームを使って売りだしてみることで、大きな発見があります。そもそも実際に売れ行きはどうなるのか、売ってみて、いけそうかどうかの感覚値も掴むことができるでしょう。大きな投資をする前に、使わない手はありません。いくつかのプラットフォームをご紹介しますので、ぜひ、試してみてください。
★ 毎日セール&出品無料のLINE MALL(ラインモール)
https://mall.line.me/
★ スマホでかんたんフリマアプリ
http://mercari.jp/
★ Fril もう売れた 安心簡単 フリマアプリ
https://fril.jp/
★ BASE ネットショップの作成がいままで一番簡単に
https://thebase.in/
★ STORES.jp 最短2分で、驚くほど簡単に オンラインストアがつくれる
https://stores.jp/
★ easypay 商品が1つでも、50円からでも、あなたの好きな場所で『ダウンロード販売』しましょう
https://easypay.jp/
★ BASEダウンロード販売
http://apps.thebase.in/detail/20
★ Synapse オンラインサロン・プラットフォーム
https://synapse.am/
★ Time Ticket わたしの30分、売りはじめます。
https://www.timeticket.jp/
★ ストリートアカデミー まなぶ、おしえる、つながる
http://www.street-academy.com/
ショッピングサイトとは違ったベクトルからのコンセプトも入れ込みましたが、ざっと調べただけでこれだけあります。ダウンロード販売も会員制コミュニティも、自分の時間販売も教育も、今は無料のプラットフォームを使えばいつでも販売可能です。モノだけではなく、ありとあらゆるものが既存のプラットフォームを利用することで販売できるのです。これだけ便利なツールが山ほどあるのです。大きな投資をする前に、これらのツールを使いこなして売ってみましょう。戦略を固め、導線さえしっかり作ることができれば、売れる商品であれば売れます。
4. 導線とリストを確保しましょう。
ただ、ブランディングを立てて戦略が整っても、人が訪れないことには意味がありません。インターネット上に新たにコンテンツを入れ込むということは、砂漠の中に、金塊を放り込むようなものです。モノがいくら良質であったとしても、見つけ出してもらえなければ、まったく意味がないのです。多くの場合、導線に関しては戦略をたてた時、一緒に考えることになるかと思います。とにかく、どこから人を呼び寄せるのかを考えましょう。集客の方法に関しては今回は割愛させて頂きます。
そして、集めた人に、常に連絡を届けられるようにします。連絡先をリスト化していきましょう。より手軽にリストを構築できるのは、FacebookページやTwitter、アメブロなど、ソーシャルネットワークです。ソーシャルネットワークを上手く使うと、一気にリストを集めることも可能です。Facebookページであれば、いいねを増やす。Twitterであればフォロワーを増やす。アメブロであれば、読者を増やす。それらの努力を地道に続けていき、より多くのリストを集めることによって、自分の商品を見てもらえるルートをより多く獲得しましょう。このリストこそが大きな財産になってきます。
5. 宣伝しましょう。
導線を作り、リストをあつめたら、宣伝です。商品の情報もしっかり揃い、充分にその魅力が伝わるのであれば、きちんとその商品を欲する人のところに情報を届けてあげたら、購入するはずです。リストに商品を流す、ブログで記事をアップする、FacebookやTwitterに投稿するなど、とにかくひと目につくようにしましょう。宣伝していかなければ、誰もあなたの商品をみむきしてくれません。恐れること無く、どんどん商品を宣伝してください。
ただし、ここで考えるべきことは、ユーザーに対して不快に思われないようにすることです。
ありとあらゆる角度から考え、どうすればもっともユーザーにとって不快にならず、しかも商品購入に結びつけることができるのかを考えてください。見ようによっては、もっとも頭を使うことになるかと思います。有益な商品も押し付けられすぎると、購買意欲をなくしてしまうものです。相手の視点にたった上で、何を自分が発信すべきなのかを考えましょう。ここで多くの人に、より良い商品の、充実した情報を、適正な価格で、届けることができれば、売上が見込めます。もし売れないのだとしたら、どこかが食い違っているということです。
6. まとめ
いかがでしょうか。自分自身の労力さえさけば、ほぼお金をかけることなく販売までこぎつけることができます。ウェブ上に販売プラットフォームが存在すればさえ、特に自分自身で巨額の投資を行わなくてもゼロ円からサービスを提供したり、商品を販売することが出来ます。何度も言うようですが、これらを使わない手はありません。無料でなるべくお金をかけることなくテスト販売を行い、改善を繰り返し、ある程度売れると認識してからでも、大きな投資を行うのは遅くはないのです。より、効率よく大きな効果を発揮できる糸口をもった上できちんとサイトを立ち上げ、さらに上級のマーケティングを展開してみましょう。
人によっては色々おっしゃる方もいるとは思います。最初だからこそきちんとやった方がよい、であるとか、商品をプラットフォームで売るとブランディングに影響がある、とか、意見は様々あるかと思います。ですが、そうして確信を持たないまま大きな投資をして、キャッシュがもたなくなり、閉店となってしまう方が、どちらかというとリスクとなるのではないでしょうか。まずは無料からマーケティングについて知り、体感し、調べ、インプットとアウトプットを繰り返してからでも、それらは遅くない判断です。まずは、身の回りのすぐ出来ることから。どんどんトライしてみましょう!