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ネットの誹謗中傷から学ぶべきサービス開発者の責任

マインド|2020年05月24日

2020年05月24日
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今、テラスハウスに出演されていた木村花さんの自殺から、ネットの誹謗中傷が大きな問題になっていますね。すごく、本当に、悲しい問題なんですけど、僕らサービスを作る人は、こうした問題に対し、正面から向き合っていかなければなりません。

サービスの開発側である僕らが、一体何に向き合うか、ということなんですが、今回の事件はTwitterやInstagramといったソーシャルネットワーキングサービスや、ブログ、検索エンジンなど、IT関連プラットフォームが存在したからこそ起きてしまった事件です。もしIT関連サービスが存在していなかったら、今回のような事件は起きなかったかもしれません。

だからといって、ITサービスやプラットフォームを作るのをやめろと言いたい訳ではなく、倫理的にサービスを考えていかなければならない、ということなんです。例えば、このサービスを作ったら、どんな悪い影響があるか、どんな悲劇が起きてしまうかを想像し、悪用を予防する作戦を立てなければなりません。

便利の裏で苦しむ人が出るような便利さはいらない

誰が言ったかは忘れましたが、どこかのインフルエンサーが「新しいサービスを作り出す時に倫理は必要ない。いずれ間違いだと思われていた倫理も、大勢が乗っかれば正解になる」みたいなことを言っていましたが、これは断じて違います。そもそも、人を傷つけてしまったり、悪影響を及ぼしてしまう仕組み自体、もうダメで批判されていくようになってるんです、今後の社会では。

便利だからと言って、それが誰かの命を奪ってしまいかねない仕組みなのであれば、どうにかして解決しなきゃならない。便利の裏側で、誰かの命が奪われてしまうような仕組みなら、存在するべきじゃないんです、そんな便利さ。

たとえば、僕も度々TwitterでシェアしますがTwitterの「リツイート」を作った開発者の方、すごく後悔してるんですね。開発者のWetherell氏ですが、彼がリツイート機能を作ったとき、開発者側では、ほとんど良い面しか見えていませんでした。リツイートがあれば、どう世界が便利になるかばかりを見て、それがいかに悪用されるかを想像できていなかったのです。

Twitterのリツイートを作った男、後悔する
https://www.gizmodo.jp/2019/07/tweet-retweet.html

結果的に、数々のフェイクニュースが拡散されたり、女性叩きの温床になってしまったり、いじめの原因になってしまったり、ネガティブな面がたくさん生まれました。これは原爆みたいなもので(一緒にするのは語弊があるかもですが)原子力が生まれたと同時に、とんでもない破壊兵器が生まれてしまったようなものかもしれません。武器が「情報」になっただけで。

だから、僕たちは便利さを求める一方で、果たしてそれが倫理的に大丈夫なのか、そしてネガティブに使われて誰かの命や人生を奪ったりしないのかと向き合い、常に考えていかなければならないのです。

Twitterだって、過去、さんざん、いじめやネガティブな動きの温床になっているのだから、年齢制限や誹謗中傷への対策などすべきなんです。できるはずです。誹謗中傷への対策なんて「〜死ね」みたいなワードを人名と組み合わせて、それらしきものを抽出することってできますから。DM送る際もそうしたDMを送ったアカウントを凍結、もしくは審査できる仕組みにすればよかったんです。

サービスを作る人は、常に便利さを生み出しながらも、最悪な使われ方をしてしまうことによって、誰かを傷つけてしまう可能性があることを、もっとよく考えていかなければなりません。サービスの倫理や仕組みを、より最悪な使われ方をしないように考えて、常に改善していかなければなりません。

もし、世の中が便利になる裏側で、苦しむ人たちがいるのなら、そんなサービスはなくなってしまえと僕は思います。この言葉そのものは、王様たちのヴァイキングという漫画の受け売りなんですけどね。完全に同意です。

これから、STARTOUTWAREHOUSEで学んだことを使って事業やサービスをつくる人もたくさん現れると思います。そんな中で、もし自分自身が作り出すサービスが、誰かを傷つけたり、命を奪ったり、悪いことに使われるのであれば、いかにしてそのネガティブな使い方を止められるのか、最後の最後まで考えてみてください。それが、世の中を便利にして、自分自身も裕福になる人の、もっとも大事な責任の1つだと思います。

ちなみに、誹謗中傷されたら、法的に容赦無く叩いたほうがいいと思う

誹謗中傷している人たちに関して「どういうつもりで言ってるんだ」と思う人はたくさんいると思うのですが、みなさん、大した意思を持って言ってません。

確かに一部の人は相手を傷つけてやろう、みたいに考えて誹謗中傷する人もいるかもです。ただ、その他大勢の誹謗中傷は、カフェとかで軽く友人と悪口言う、みたいな感覚でしか言い放ってません。要するにそうした投稿を見てしまって、傷つく人がいる、ということを、想像すらできていないのです。

なので、これらは無自覚な悪意の中で行われていることですから、本人だって自分が言ったことを覚えていないかもしれないです。なので、周りの人が、そうした言動はやめたほうがいいよ、文章で投稿した時点で残るものだし、見られるし、犯罪だよ、と教えてあげるべきなのかなと思います。

あと、誹謗中傷されたら、徹底的に弁護士に相談して、容赦なく叩くべきです。少なくとも、なにもしなければ何も変わらない。間違い無いです。何度「負の連鎖を断とう」という綺麗事で、こうした事件が起きてきたか。いい加減、叩くべきです。僕がもし誹謗中傷を受けたら確実にそうします。今のところ、そういった誹謗中傷がくるくらい有名でもないので、まだ無いですが。匿名でも、今は相手特定できますから。間違いなくできます。方法だって僕程度でも想像できます。

それに、誹謗中傷を取得するコードを書いて、逐一収集、そこにあがってきたアカウントを即座に弁護士に送信する、みたいなこともできたかも、とか考えてしまいます。

ちなみに「番組への感想」だから問題ない、という人もいたようですが、感想であっても、表現方法次第で凶器になります。感想や意見も、もし相手が極端に傷つくような言葉で言えば、それは犯罪なのです。

意見が極端に相手の精神を傷つけるような言動なのであれば、表現の仕方によって、凶器になります。今回の木村花さんへの言葉も、変換して優しく言えばこんなことにならなかったでしょう。結局、表現の問題であって、意見かどうかなんて関係ないんです。

ちなみに、誹謗中傷の基準は「もし自分が、その言葉を数十万人から投げられても傷つかないか」だとおもいます。もし傷ついたり、病んだりする可能性が、あるなら、それは相手に言っちゃいけない。どんな痛みを伴うか、想像できないから言うわけですからね。

っていうと、自分は傷つかないし、なんて言う人も出てきそうですけど、そういう場合は、Twitterアンケートでもとって「傷つく」「傷つかない」の2択で白黒つけるといいかもですね。言論弾圧に使われると言われる意見もありそうですが、普通に価値観の差は議論じゃ答えが出ないので、多数決で決めるといいかなと。シンプルに。

悪いことは悪いので、周りの人が教えてあげましょう。意見言うのはいいけど、言い方あるだろうと。そうした言動は、こうやって今、SNSにいる一人一人のちょっとした努力で、なんとかできるかもしれませんから。

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SHOTA UEYAMA

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